掛川100景 【No.23】 掛川桜
掛川市で生まれた新品種の桜
掛川桜(かけがわざくら)は、掛川市で生まれた新品種の桜です。
3月上旬から開花しはじめ、見ごろは3月中旬。色はやや濃いピンク色で、小さい花が手まり状に咲きます。
掛川桜を見ることができるのは、掛川城のふもとを流れる逆川(さかがわ)沿いです。
逆川の両岸2kmにわたって植えられた約300本の掛川桜は、掛川における花見の名所になっています。
掛川桜をどうミルか?👀
👀01. 新品種『掛川桜』が生まれた経緯を知ろう
掛川桜は田旗造園の田旗康二氏が平成15年(2003年)に発見し、平成24年(2012年)に『掛川桜』として正式に命名されました。
命名にあたっては、掛川城主の山内一豊の妻・お千代にちなんで『お千代ザクラ』も候補にあがりましたが、 掛川市の知名度の向上にも役立たせたいとの思いから『掛川桜』に決まったとのことです。
その後公益財団法人『日本花の会』によって、掛川桜は平成26年(2014年)に新品種として認定されました。
👀02. 掛川桜の特徴は?他の桜と比べてみよう
掛川桜はカンヒザクラ系の自然交配種(人間の手を介さずに植物同士が自然に交雑して繁殖した植物)とされていて、花の色合いもカンヒザクラに近いです。
掛川桜と他の桜の特徴を比べてみましょう。
日本の桜の品種数は600種類以上といわれているため、すべてを覚えるのは大変かもしれませんが、近所で咲いている桜についてはぜひ調べてみましょう。
👀03. 桜の名所はなぜお城が多い?
掛川城周辺では掛川桜をはじめとして、四季桜、しだれ桜、ソメイヨシノなど、さまざまな桜を目にすることができます。
全国を見渡しても、お城が桜の名所になっているところは多いです。
それは『日本さくら名所100選』で全国29のお城が選ばれていることからもよくわかります。
お城に桜が多い理由は、明治6年(1873年)の廃城令の影響が大きいとされていて、城跡が公園として市民に開放される過程で多くの桜が植えられました。
かつて地域のシンボルであったはずのお城。その城跡に、人々はどんな想いで桜を植えたのでしょうか。
◼️ 抜け道&寄り道100景~掛川桜
例年4月上旬頃に『掛川城公園さくら祭り』が開催される
大須賀地区の『御衣黄(ぎょいこう)』は“緑の桜”として知られている