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#私の掛川100景 〜東京学芸大学・鉃矢悦朗教授のおすすめコース〜

「あなたが掛川に来た人を連れていくならどんなところ?」
そんな問いに、さまざまな人に答えてもらう企画『#私の掛川100景』。

今回おすすめコースを紹介いただくのは、東京学芸大学の鉃矢悦朗(てつや えつろう)教授です。

東京学芸大学 鉃矢悦朗教授

鉃矢悦朗(東京学芸大学 教授、NPO法人 東京学芸大こども未来研究所副理事長。)
鉃矢悦朗建築事務所から 2002 年東京学芸大学へ転じ、現在に至る。モノづくり、コトづくり、バづくりをキーワードに、立体・空間デザイン/デザイン教育/ものづくり教育の研究と実践を行っている。NPOのモットーである「あそびは最高の学び」に出会い、教育・研究活動をさらに面白く深めている。

鉄矢悦朗 of Etsuroh TETSUYA Labo.より引用

先生は2004年から『掛川ひかりのオブジェ展』に関わり、それ以降、教育を学ぶ学生たちとともに繰り返し掛川に足を運び続けています。

さて鉃矢先生はどんな掛川に連れていってくれるのでしょうか?


1. 東海道の松並木

東海道の松並木。江戸の歴史と今をつなぐ並木。

そこの土地の人には生まれてからずっとある当たり前の風景。

そうでない人にとっては、ありがたい風景。

昔の人もここを歩いていたんだなぁ…と思いを馳せることができる

2. 大東の太平洋

晴れていても、曇っていても、風が吹いていようとも、海がある風景にすぐ行けることは、行けないところに住む人にとっては憧れです。

学生たちを連れていくと、何時間でも遊んでいます。

石を立てて遊び出した学生たち
重量に抗う遊び
卒業してこれから離れ離れになる二人が波打ち際で真剣な話

3. 掛川市役所の吹き抜け

市民も役所の人も、ここではお茶の精霊になってしまう防霜ファン付の特別茶畑テラス。

おおらかな空間が市政批判もおおらかに?。

風通しの良い市役所を体現している

4. 大日本報徳社の大講堂、脇の掃き出し窓

足をブラブラさせながら、友達と語らうときを創出してくれる場所。

大きな講堂の端にあるちょっといい場所。

何気なく自然に話がつながる場所
縁側に座っているような感じで他愛のない話ができる

5. 二の丸御殿

日本の空間を楽しむためには、当時と同じ目線で楽しむ。
座すことで天井の高い素敵な空間に身を置くことになる。

さらに格の違いが空間で生み出されていることもを体感できる、すばらしいたてもの。

ちょっと上座に座って「かまわぬ!近こう寄れ!」とでも言えば、あなたは御殿の主に!

立ち止まって、座ってこの空間を感じてほしい

6. 大手門前の横断歩道

背景の大手門の重厚さの前を軽やかに前に進む人々。

現在の暮らしの背景に馴染みながらも掛川らしさを感じる場所。

日本のアビーロード?歴史が共にある風景が残っている

7. 連雀ニューセンター北側窓から見える階段

なぜ、この鉄砲階段の幅が広いのか?

その上に上がる螺旋階段につながっているのか?

想像力を掻き立てるこの屋上。

下からだとなかなか見えにくいものですが、連雀ニューセンターを利用する際はぜひ。

この階段の先はどこにつながっているんだろう…と想像をかきたてられる

8. 緑町水天宮とクスノキ、そして防災訓練

地域を長い間見守ってきたクスノキの下にあつまり、老若男女が防災訓練をする。

中学生が先輩の指導の下、テントを広げている。ポンプが作動するかの確認もする。

ホースに穴がないか。備蓄食もこの日に更新される。
点検・整備と訓練が終われば、おひるごはん。こんな笑顔で食べられる備蓄食は幸せだ。

クスノキの下に皆が集う。

地域の人にとっては当たり前の風景。でも外から見るとそうじゃない

自分自身のファインダーで覗こう

学生に最近どんなものを観ているかと聞くと、「美術館に行ってきました」という。

美術館にあるものがいいのは当たり前。
大切なのは、その外にあるいいものを、自分自身の目で見つけること。

そんなことを伝えています。

掛川にはたくさんのいい『景』があり、掛川100景ではそれらが紹介されています。

でもそれにとらわれず、もっと自由な目線で、自分自身のファインダーを通して、掛川を覗いてみてください。

きっとすてきな出会いや発見があると思いますよ。

鉃矢悦朗

「#私の掛川100景」募集中!

掛川100景実行委員会では、掛川に思い入れのある景色をnoteやSNSで紹介してくれる方を募集しています。

「自分しか知らない」「自分しかわからない」掛川の魅力をどんどん発信してください。

noteやSNSに投稿する際は「#私の掛川100景」とハッシュタグをつけてもらえると、掛川市公式noteで紹介させていただきます。

皆さんだけが知っている掛川の魅力をたくさんお待ちしております♪