掛川100景 【No.35】 龍尾神社
華やかな花々が四季を彩る龍尾神社
掛川城の北東に位置する『龍尾神社(たつおじんじゃ)』は、古代からの伝統を受け継ぐ神聖な神社というだけでなく、四季折々の花々が咲き誇る庭園としても知られています。
しだれ梅や紫陽花(あじさい)の美しい景観は、多くの訪問者を魅了してきました。
龍尾神社は、歴史を学び、自然に触れ、地域の豊かさを再発見できる場所です。
龍尾神社をどうミルか?👀
👀01. 神の恵みと地域に根ざした信仰
龍尾神社の始まりは、はっきりとしていません。ただし、宝治二年(1248年)には御鎮座されていたことが当時の記録からわかっています。また永正二年(1505年)には、掛川城内に御鎮座されていた神社が合祀(ごうし)されています。
そして掛川城の守護神として山内一豊公をはじめとする歴代城主の崇敬をあつめ、現在も地域の人々が信仰を寄せています。
龍尾神社の主祭神であるスサノオノミコトは、雄雄しくも人情味あふれる神様としてあがめられています。その御神徳は、疫病や災厄を取り除くだけでなく、安産や縁結びなど、多岐にわたる恩恵をもたらすと言われています。
👀02. 大きな龍が掛川を守っている
龍尾神社は小高い山の上にあります。
掛川城のある山と掛川古城のあった子角山(ねずみやま)、そして龍尾神社がある山をつなぐと龍のように見えることから、掛川城の山が「龍頭山」、掛川古城の子角山が「龍胴山」、龍尾神社の山が「龍尾山」と呼ばれてきました。
この3つ場所をつなぎ龍になぞらえるのは、この場所を守護してほしいという人々の強い想いの現れかもしれません。龍尾神社を訪れた際は、空を見上げて大きな龍を想像してみてください。
👀03. 四季を彩る花庭園
龍尾神社は、『花庭園』としても有名です。
特に2月上旬から3月中旬に咲く約300本のしだれ梅は圧巻で、淡いピンクや白が境内を彩ります。また、6月上旬から7月上旬には紫陽花が見頃を迎え、多彩な色合いが梅雨の季節を明るく照らします。
庭園の景色を通じて、季節の移ろいと自然の美しさを楽しむことができます。訪問時にはぜひ、そのときしか見られない龍尾神社を心に留めてください。