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掛川100景 【No.45】 キウイフルーツカントリーJapan

掛川発“人と地球にやさしい”体験学習農園

『キウイフルーツカントリーJapan』は、日本で最大級のキウイ農園です。

敷地面積は、東京ドーム3個分。
ハイキングコースとして楽しめるほど自然豊かな園内では、さまざまなアクティビティ(遊びや体験) が楽しめます。

農園の中心となるキウイ畑には、約85種類、1300本のキウイがあり、異なる品種のキウイフルーツの食べ比べや、収穫体験(10月~1月)など、心ゆくまでキウイ農園を楽しめるのが特徴です。

園内では羊やうさぎが放し飼いになっており、動物を間近に見ることができます

お茶摘みやバーベキューなど、キウイ以外の体験メニューも充実しているので、県内外、そして海外からも多くの方が観光に訪れます。


キウイフルーツカントリーJapanをどうミルか? 👀

👀01. 掛川にキウイ農園が誕生したのはなぜ?

掛川にキウイ農園が誕生したのは、キウイフルーツカントリーJapanの創設者の平野正俊(ひらのまさとし)氏が、1976年にアメリカの果樹研究所でキウイと出会ったことがきっかけです。

当時はアメリカでも試験栽培段階だったキウイ。
「まるで、動物の毛が生えているようなユニークな果実に心を惹かれた」という平野氏は、日本でのキウイ栽培を夢見るようになります。

その後、現地の友人からティースプーン1杯分のキウイの種を譲り受けることができ、日本へ持ち帰りました。

アメリカから持ち帰った種を、掛川で栽培したことが、キウイフルーツカントリーJapanのはじまりです

👀02. キウイフルーツの語源は鳥の名前

キウイフルーツの歴史を調べると、原産地は中国です。

100年ほど前に中国からニュージーランドに持ち込まれ、品種改良を経て、私たちが知るキウイフルーツの原種が誕生したと言われています。

果実の形が、ニュージーランドの国鳥キーウィ(kiwi)に似ていることから『キウイ』と名付けられ、世界中に輸出されるようになりました。

1個当たりのビタミンCがレモンよりも多く、みずみずしい食感と甘酸っぱい味わいが特徴。栄養価の高い果物として、日本人にとっても馴染みがあります。

何種類のキウイと出会えるかな?探してみよう

👀03. 地球に優しい循環型農園を目指して

キウイフルーツカントリーJapanは、循環型(じゅんかんがた)農業に取り組んでいます。

園内や地域で出る生ごみなど廃棄有機物をたい肥として活用したり、園内バーベキューの煙をキウイフルーツ栽培の害虫予防に役立てたり、キウイの皮を動物の餌にしたりと、生命のサイクルを大切につないでいます。

豊かな森に囲まれた農園の湧水をため池に流し、生息する生物の働きによって栄養価の高い水へ変え、農園での果樹栽培に活用中

近年は、温暖化の影響で夏の猛暑日が増えました。

キウイ畑の上にソーラーパネルを設置することにより、電力を生み出し、園内で使用すると同時に、キウイ畑に太陽光が直接当たる面積を減らすなど、環境に適応した農業を実践中です。

JICAの青年海外協力隊としてザンビア共和国の農業指導に携わった経歴を持つキウイフルーツカントリーJapan現代表の平野耕志(ひらのこうし)氏。掛川で培った循環型農業の知識を活用し、現地農家の支援を行うことにもチャレンジしています

👀04. 農業にとどまらない農園の可能性

キウイフルーツカントリーJapanは、農業以外の農園活用を探求する中で、農園内に4ヶ所のキャンプサイトをつくりました。

茶畑を眺められる『茶畑の丘』、森の中の隠れ家のような『森のカフェテラス』など、特徴のことなるロケーションで野外泊が楽しめます。

大手教育会社と提携し「社会問題を学び、社会課題の解決策を考える」ことをテーマにした修学旅行の研修地として活用された他、サステナブルなファームステイキャンプとして注目され、『2024年グッドデザインしずおか』特別賞や、『日本の宝物』Visit JAPAN Food & Environment部門準グランプリを受賞しています。

「夕日が綺麗な茶畑に宿泊したい!」という、学生の声から生まれたキャンプサイト

◼️ 抜け道&寄り道100景~キウイフルーツカントリーJapan

  • キウイフルーツカントリーJapanのカフェでは、キウイフルーツをたっぷり使用したドリンクが飲める

  • 掛川市には、キウイフルーツの他にどんな観光農園があるだろう?

  • 皮ごと食べても美味しいキウイフルーツの品種は?


学びの問い

「循環型農業・循環型社会が、これからの日本や世界に必要なのはなぜ?」
「農業の6次産業化と、農村の可能性について考えてみよう」


キウイフルーツカントリーJapan
所在位置:〒436-0012 静岡県掛川市上内田2040
ホームページ :
https://kiwicountry.jp/
 営業時間: 9:00~16:00 (平日)
9:00~16:30 (土日祝)
 ナイトバーベキューとカフェは20:30まで営業 (休みの場合もあるため要電話)
キャンプのチェックアウトの時間はキャンプページを参照
定休日: 木曜日 (通年),
水曜日 (1月10日~3月20日の間)
※祝日の場合は営業 (ご不安な場合はご連絡ください)
入園料: 10月~5月 1,800円 (中学生以上)
10月~5月 1,500円 (3歳以上、70歳以上)
6月~9月 1,600円 (中学生以上)
6月~9月 1,300円 (3歳以上、70歳以上)
※価格は2025年1月現在の価格です。(価格は変更されることがあります)

アクセス
車でのアクセス:東名高速道路「掛川IC」から車で約6分。
東名高速道路「菊川IC」から車で約11分。