掛川100景 【No.4】 高天神城跡
激しい争奪戦が繰り広げられた堅固な山城
遠江国を治めていた今川氏の支城だった『高天神城(たかてんじんじょう)』は、遠江の東側を防御する重要な拠点でした。
その後、桶狭間の戦いをきっかけに今川氏が衰退・滅亡し、高天神城は徳川家康のものとなりました。
徳川氏にとって遠江支配の重要拠点となりましたが、駿河を平定した武田氏が三河・遠江方面へ進出を始め、徳川氏と高天神城をめぐって戦いが繰り広げられました。
戦国時代に廃城となり城自体は残っていませんが、標高132mの鶴翁山の地形を活かしたこの場所は、東に広がる田園地帯から遠州灘にかけての眺望も良く、今も歴史の一場面を色濃く感じることができるエリアになっています。
高天神城をどうミルか?👀
👀01.鎧甲冑を着て、果たして登りきれるのだろうか?
北側入口となる搦手門側からのルートでは、当時の登城ルートと同じ傾斜の階段もあり、当時の苦労が体感できます。
👀02. 目をこらすと見えてくる? 防衛のための設備や地の利
武田軍は、この場所の地形を見事に利用し、戦を有利に進めました。今でも地の利を利用した数々の防衛設備の面影を感じることができます。
👀03. 高天神城を孤立させるため徳川家康がとった作戦は?
徳川家康は、武田方の高天神城を奪還するために、徹底した高天神城包囲作戦を展開、『高天神六砦』を周囲に作りました。
👀04. 桜も同時に楽しめる春の大祭
高天神城を守護する高天神社では、毎年3月の最終日曜日に東峰の社(元宮)に神様が里帰りされる行事として高天神社例大祭が行われています。