掛川100景 【No.24】 生涯学習センター
市民が未来を創る掛川生涯学習の場
掛川市は、昭和54年(1979年)に全国に先駆けて『生涯学習(しょうがいがくしゅう)都市宣言』を行い、市民一人ひとりの学びをまちづくりに生かす先進的な取り組みを行なってきました。
その精神は市町合併後も継承され、平成19年(2007年)12月には『生涯学習都市宣言』を再宣言しています。
掛川市の生涯学習は個人の成長を地域の発展に結びつけるという点で、一歩進んだものになっており、『掛川市生涯学習センター』はその象徴的な拠点です。
生涯学習センターをどうミルか?👀
👀01.充実した生活を送るために生涯にわたり学習を続ける
一般的に生涯学習とは、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくことを言います。
この概念は1965年に『生涯教育(英語:life-long integrated education)』としてUNESCO(ユネスコ)で初めて提唱されました。
日本では、昭和59年(1984年)に、教育体系の総合的な再編成の主軸として生涯学習が掲げられ、法律として整備されたのは、平成2年(1990年)8月の『生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律(生涯学習振興法)』で比較的最近のことです。
👀02.全国初の「生涯学習都市宣言」の意義
「掛川市民は」で始まる『掛川市生涯都市宣言』は、生涯にわたり学びをけていくという定義の範囲に留まらないのが大きな特徴です。
掛川市が掲げる生涯学習は、単なる知識の習得ではなく、地域課題に取り組む力を育むことを目指しています。『生涯学習』と『まちづくり』とが相互補完のかたちになっているということです。
掛川市民同士が学び合い、課題を共有し、解決策を共に考えまちづくりに参画していくという点で、他よりも一歩進んだ独自のものになっていると言えます。
👀03.さまざまな用途で利用できる生涯学習の総本山
掛川市生涯学習センターは、個人の学びを地域に還元する場です。市内の20ヶ所にある地域生涯学習センターの総本山という位置づけの拠点です。
1,069人収容できるホールや、人工芝フロアが敷かれたドーム屋根の催物広場をはじめとして、リハーサル室や料理室、工作室からギャラリーまで、さまざまな用途で市民の方が利用できます。
生涯学習センターでは、市民の声を取り入れたプログラムが多く提供されています。また、最新の設備と多彩な講座内容により、多くの市民が主体的に活動を行なっており、 世代を超えた交流も生まれています。
👀04.まちづくりを支える市民の情報共有の場
生涯学習センターは単なる学びの場ではなく、市政や地域活動への参加を促進する情報共有のハブとしても機能しています。
これは掛川市の生涯学習運動が『ひとづくり』だけのものではなく、『まちづくり』という目標も含んでいるからです。
一人ひとりの生涯学習活動で自己を高めた市民が、このまちで活躍し、さらにこのまち をよくする担い手・主体として社会参画していく。
市民が情報を共有することで相互理解が深まり、地域課題への解決策を共創する土壌が育まれています。
◼️ 抜け道&寄り道100景~生涯学習センター
掛川市社会教育施設として『掛川市生涯学習センター 』の他に、『 掛川市文化会館シオーネ 』と『掛川市美感ホール』がある
掛川駅、掛川インター、市役所などのハード面でも、生涯学習の理念を持ったまちづくりがなされている