掛川100景のコンセプトは『MIRAI ZUKURI(みらいづくり)』
「掛川100景を通して新たな問いや学びを得てもらい、掛川のまち全体を『学びのキャンパス』にしたい」
これがプロジェクトのゴールであることは「掛川100景とは?」でお伝えしました。
今回はこの「学びのキャンパス」を実現するために重要な、掛川100景のコンセプトについてお伝えします。
掛川には数多くの魅力的な場所、ひと、もの、ことが存在し、それらをどう捉えて選定していけばいいのでしょうか?
そもそも景(けい)とは何なのか?景が持つ意味からコンセプトを考える
まずあらためて「景(けい)」が持つ意味を調べてみました。
すると景は「風景」や「絶景」などの目に見えるものだけでなく、「背景」や「情景」など、歴史や想いと紐づいたものにも使われるという気づきを得ます。
また「景」という文字に水(さんずい)を付けると「影」になり、心(りっしんべん)を付けると「憬」になります。
「景」と「影」と「憬」はそれぞれに意味が異なり、それらの意味をつなげていくことで、「景」を以下のように捉えることができるのではないかと考えました。
「景」に着目することはさまざまな角度からスポットライトを当てること
スポットライトに当たった景には「影」ができ、その影の意味を読み解くこと
読み解いた影はさまざまなものに転用・転化できること
さらにこの気づきと、当初よりステップとして定めていた「未来への投げかけ」を掛け合わせて、掛川100景に取り組む意味を掘り下げます。
「憬」には「気づく」「憧れる」という意味があり、「掛川100景を巡ることで新たな学びを得て、そこから理想の未来を思い描いてほしい」というメッセージに至りました。
それをコンセプトとしてまとめたのがこちらです。
掛川100景を通して未来をつくる。そしてその未来は、まちの在り方やじぶんの在り方と紐づいている。それが『MIRAI ZUKURI(みらいづくり)』というコンセプトです。
掛川の輪郭となる6つのテーマと、そこに紐づく36景を選ぶ
コンセプトの次に、掛川の輪郭を表すような「テーマ」を設定することにしました。
掛川100景は情報量が多く、そのまま並べただけではこのプロジェクトで伝えたいメッセージが伝わらないと考えたからです。
掛川市内外からさまざまな方に意見交換会にご参加いただき、個別でヒアリングなども行い、候補となる景を200以上集めました。
それらをカテゴリで分けたり、並べ替えたりしながら、掛川の輪郭を模索すること3ヶ月。6つのテーマを設定することに決めました。
美しさがまちを彩る、ひとを彩る
歴史は未来につながっている
掛川の地理がもたらす場の魅力
農と食のつながりが地域を育む
やさしさが暮らしを豊かにする
挑戦が新しい価値をまちに生み出す
そしてこれらのテーマに紐づいた36景を選定しました。
36景に入っていない、掛川100景に選定された景もすべて記事になり、掛川市公式noteに掲載されます。
これらの景を通じてどんな問いや学びが生まれていくのか、ぜひご自身で体験してみてください。