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掛川100景 【No.52】 掛川SDGsプラットフォーム
掛川市が描く未来のまちづくり 〜報徳の精神とSDGsの融合〜
「掛川SDGsプラットフォーム」は、掛川市が創設した多様なステークホルダーが連携し、未来へのチャレンジや課題解決に取り組むための「つながる場」です。
掛川市は、SDGsの理念に沿って積極的な取り組みを推進する都市として、令和2年7月に「SDGs未来都市」にも選定されています。
掛川市が目標に掲げている「持続可能なまちかけがわ」を実現するため、掛川SDGsプラットフォームはどのように機能しているのでしょうか?
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掛川SDGsプラットフォームをどうミルか?👀
👀01.SDGsの取り組みを「見える化」する、掛川SDGsプラットフォーム
掛川SDGsプラットフォームの目的は、行政・企業・団体などが持つ強みやSDGsの取り組みを「見える化」し、「共創」による取り組みを活性化することで、地域経済の活性化と課題解決を目指すことです。
プラットフォームでは、SDGsに積極的に取り組んでいる、または取り組もうとしている企業・団体などを「掛川SDGsパートナー」として募集および登録。パートナーは、掛川市の地域経済の活性化や課題解決に、ともに取り組んでいます。
《掛川SDGsプラットフォームの主な活動内容》
・パートナーのSDGsに関する取り組みなどの紹介
・パートナーがSDGs推進のためにチャレンジしたいことや、課題の共有
・パートナー同士がつながる場の創出と共創の促進
👀02.SDGsとは、持続可能なより良い世界を目指す国際目標
SDGs(エスディージーズ)は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までにより良い世界を目指す国際目標です。
17の国際目標はわかりやすくアイコンで示されています。
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SDGsにおける17の国際目標
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsで使われている「持続可能」には、自然環境に悪影響を与えず、人間の活動を維持できることも含まれています。
これを実現するには、国や企業だけでなく、個人の取り組みも不可欠です。
たとえば掛川市は、環境省の一般廃棄物処理実態調査のごみ減量部門において、人口10万人以上50万人未満の自治体のなかで、令和4年度まで13年連続
してベスト3をキープしました。
こういったごみの減量に積極的に取り組む姿勢も、SDGs達成に向けた1つの行動といえます。
一人ひとりができることを考え、身近なところから行動を起こしていきましょう。
👀03.報徳思想を通して見える、掛川らしいSDGs
掛川市のSDGsへの取り組みは、二宮尊徳(二宮金次郎)の「報徳思想」と深く結びついています。
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報徳思想の特徴は、道徳と経済活動を一体のものとして考え、個人の利益追求だけでなく、社会全体の調和と発展を目指す点にあります。
「道徳と経済の調和」を目指す報徳思想は、SDGsが掲げる持続可能な社会の実現と高い親和性を持ち、掛川市のSDGs推進の基盤となっています。
報徳思想が根づく掛川市では、SDGsに関する取り組みをはじめようとしたとき、市民から「それ、もうすでにやってるよね」という声もあったそうです。
また掛川SDGsプラットフォームに参加している企業や教育機関、NPOなどからは「お金はないけれど、うちにはこれがあるよ」と自分の持っているものを地域のために差し出す姿勢が見られたとのこと。
報徳思想には「推譲(すいじょう)」という考え方があり、「自分の持っているものを地域のために差し出す姿勢」は、まさに報徳思想が実践されているように感じます。
推譲(すいじょう)
将来に向けて、生活の中であまったお金を家族や子孫のために貯めたり(自譲)、他人や社会のために譲ったり(他譲)すること
SDGsは世界各国がともに取り組んでいるテーマですが、報徳思想を通して見ると、掛川らしいSDGsの取り組み方が見えてくるかもしれません。
👀04.みんなも掛川SDGsプラットフォームに参加しよう!
掛川SDGsプラットフォームでは、参加パートナーの強みや課題の見える化、挑戦の共有を通じた協力者のマッチングを支援しており、ここからさまざまな取り組みが生まれています。
掛川SDGsプラットフォームでは、運営事務局からも課題を提示し、協力パートナーを募っています。
解決につながる出会いを生み出すために、運営事務局もテーマの立て方に試行錯誤しているとのこと。
ぜひ皆さんもこの機会に、自分の住むまちを少しでもより良くするため、持続可能な社会の実現について考えてみてはいかがでしょうか。
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抜け道&寄り道100景~掛川SDGsプラットフォーム
掛川SDGsプラットフォームには250を超えるパートナーが参加している
掛川SDGsプラットフォームのトップ画像には大日本報徳社が使われている
『かけがわSDGsフェスタ2025』は2025年2月22日に開催される
学びの問い
「1人で取り組むのとみんなで取り組むのとでは、どちらがより良い成果を出せるだろうか」
「SDGsと報徳思想のつながりを感じる取り組みはあるだろうか」
掛川SDGsプラットフォーム
所在位置:〒436-8650 静岡県掛川市長谷一丁目1番地の1
【掛川市役所】掛川SDGsプラットフォーム事務局
(掛川市企画政策課経営戦略室経営戦略係内)
連絡先:電話:0537-21-1127
開館時間: 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
ホームページ :
掛川SDGsプラットフォームホームページ
アクセス
電車:JR掛川駅より、天竜浜名湖鉄道に乗り換え、「掛川市役所前」下車徒歩1分
バス:JR掛川駅より、市街地循環バス乗車、「掛川市役所」下車
車(浜松方面から):国道1号線大池交差点を南西へ800m、山麓橋交差点を右折100m
車(静岡方面から):国道1号線城西交差点を南へ、中央1丁目交差点を右折1km、山麓橋交差点を左折100m